2021年9月20日
8月の輸出3%増に減速、非電子製品が前年割れ
シンガポール企業庁が9月17日発表した2021年8月の輸出額(石油と再輸出を除くNODX)は、前年同月比2.7%増の157億6,994万Sドル(約1兆2,900億円)だった。プラス成長は9ヵ月連続。ただ、前月までの2桁増から減速し、伸び率は20年12月以降で最も小さかった。非電子製品が落ち込んだ。
全体の2割超を占める電子製品(16.7%増)は9ヵ月連続のプラス。集積回路(IC)部品が高い伸びを維持したほか、電子の約5割を占めるICが3ヵ月連続の2桁増となった。一方、非電子製品(1.4%減)は9カ月ぶりの前年割れ。非貨幣用金(66.4%減)や医薬品(12.4%減)などの落ち込みが響いた。
主要国・地域への輸出は、最大の中国向け(17.5%減)が8ヵ月ぶりのマイナス。ここ数カ月は2〜6割の増加が続いていたものの、非電子製品が19.8%減、電子製品が2.1%減とそろって落ち込んだ。一方、2番目に大きい米国向け(7.6%増)は、8ヵ月ぶりにプラス転換。日本向け(13.9%増)は2ヵ月連続のプラスで、電子製品(3.6%増)、非電子製品(16.8%増)とも前年同月を上回った。
(提供:亜州ビジネスASEAN)