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政治

2021年9月13日

感染者急増に伴い、住宅介護施設への訪問を10月11日まで停止

 シンガポール保健省(MOM)は、9月13日(月)から1ヵ月間、住宅地でのCovid-19の感染拡大を防ぐための追加措置として、住宅介護施設への直接訪問をすべて中止すると発表した。
 
これは、最近、高齢者介護施設の職員や利用者、入居者の間でCovid-19の感染者が増加していることを受けたものである。
 
 同省によると、10月11日(月)までの停止は、ワクチンを接種していない高齢者にワクチン接種を勧めるための時間が必要であり、これらの入居者に対するワクチンブースタープログラムを展開するため。また、高齢者施設の職員と入居者・利用者の両方を対象とした検査体制を強化し、抗原迅速検査をより頻繁に使用して、これらの環境における現行のサーベイランス検査を補完する予定だという。
 
 MOHは声明の中で、この2週間で18の高齢者介護施設またはプロバイダーで42件の事例があった。今後数週間で件数が増え続けることが予想されるため、このような環境にいる弱い立場の高齢者を保護するために、さらなる対策を講じる必要がある。今後数週間の状況を観察し、それに応じて面会停止の見直しを行うと述べた。
 
 60歳以上の高齢者および高齢者介護施設の入居者を対象に、9月14日(火)から3回目のブースター接種を開始することを、Covid-19に取り組む複数の省庁が9月8日(金)に発表した。
 
 感染力の強いデルタ型を中心に、ここ数週間、Covid-19の症例報告数が日ごとに増加しており、対策本部は1日の症例数が1,000を超える可能性があると警告する。2週間前には1日平均76件だった症例数が、この1週間では1日288件に増加している。
 
 Covid-19の感染を遅らせるため、当局はシンガポール住民に対し、今後2週間、必要のない社会活動を控えるよう求めている。

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