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経済

2021年9月7日

プリンター市場21%拡大、コロナで家庭用堅調

 調査会社の米IDCによると、2021年第2四半期のマレーシアのハードコピー周辺機器市場は販売台数ベースで前年同期から21.1%、前四半期から4.6%それぞれ拡大した。新型コロナウイルス流行で活動制限が敷かれ、自宅で仕事や学習をする機会が増える中、家庭用プリンターの販売が伸びた。
 
 インクジェットプリンターやレーザープリンターなどの販売動向をまとめたもので、インクジェットの販売は約16万台、レーザーは約4万台だった。自宅待機が求められる中、自宅で仕事や学習をする家族がいる世帯や、自宅で電子機器を使った学習ができない子供向けに配布物を印刷する教師などの間でプリンター需要が高まり、家庭用インクジェットプリンターの販売がとりわけ伸びた。
 
 一方、6月から全国的なロックダウン(都市封鎖)が講じられる中、オフィス用レーザープリンターの販売は低調だった。
 
 メーカー別では、米HPが市場シェア35%で首位。それ以前の6四半期は2位だったが、エントリーレベルのインクジェットプリンターの販売が好調で首位に立った。エプソンはシェア29.0%で2位。主に小規模オフィス(SOHO)やホームユーザー向けの製品が好調だった。キヤノンはシェア28.9%で3位。それまでの6四半期は首位を走っていたが、活動制限の影響でオフィス用プリンターの需要が低迷する中で後退した。
 
 IDCは21年後半について、国内の新型コロナ感染者が多く、自宅で過ごす時間が引き続き長くなる中で、家庭用プリンターの需要は高くなるとみている。

 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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