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経済

2021年9月3日

21年の航空旅客数予想を下方修正、コロナ状況悪化で

 マレーシア航空委員会(MAVCOM)はこのほど、2021年の航空旅客数が前年比77.0〜80.2%減の530万〜610万人に落ち込むとの予想を発表した。4月時点では1,890万〜2,060万人を予想していたが、新型コロナウイルス再流行で4月以降に座席利用率が低下していることから、大幅に下方修正した。ニュー・ストレーツ・タイムズが伝えた。
 
 21年第2四半期の航空旅客数は130万人で前年同期から62.5%増加。大幅に増えたものの、MAVCOMは、比較対象となる前年同期が大幅に低かったためとしている。
 
 MAVCOMは、新型コロナワクチンをフル接種した場合は国内線に搭乗できるよう規制が緩和されたことで、21年の旅客者数が伸びると予想していた。しかし新型コロナが再流行し、6月には全国的なロックダウン(都市封鎖)が講じられ、座席利用率が低下する中で、通年予想を下方修正した。
 
 一方、21年の航空貨物量については、前年比26.5〜28.2%増となってコロナ前の水準に戻ると説明。新型コロナワクチンや医療機器、個人用防護具(PPE)、電気・電子製品、電子商取引(EC)での売買品などの輸送需要が増えているためで、21年第2四半期には前年同期比80.4%増と大幅に増えたとしている。

 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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