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政治

2021年8月20日

ワクチン接種者は、9月8日(水)からSHNサービスを受けずにドイツへの旅行が可能

 ワクチン接種したシンガポール在住者は、9月8日(水)からSHN(Stay-Home Notice)を受けずにドイツへの行き来が可能になる。但し、フライト前の検査を含め、4回のPCR検査を受ける必要がある。昨年3月に国境が閉鎖されて以来、在住者が検疫不要のレジャー旅行をするのはこれが初めてとなる。 
 
 シンガポールは8月19日(木)、ドイツとブルネイをはじめとする特定の国からのワクチン接種者に、国境を開放するという新たな計画を発表した。
 
 ドイツはすでにシンガポールに国境を開放しており、シンガポールから指定された便でドイツに渡航し、帰国する場合には検疫を受ける必要がない代わりに、数回のCovid-19検査と短期間の自己隔離が行われることになる。ドイツ以外の目的地を行き来する旅行者は、最長で14日間の隔離が必要となる。
 
 マカオと香港からの旅行者に対する規制も解除される。この2都市からの短期滞在者は、ワクチン接種の有無にかかわらず、8月26日(木)以降、SHN(Stay-Home Notice)無しでシンガポールに入国することができるが、Covid-19検査を受け、保険に加入しなければならない。
 
 これに伴い、シンガポール在住者向けの渡航注意情報も更新され、これらの都市への渡航が可能となったが、渡航者はこれらの国が課す入国要件を確認する必要がある。
 
 今回の動きは、ワクチン接種率が徐々に上昇していることを受けたもので、シンガポールでは8月18日(水)時点で完全ワクチン接種者が全体の77%になる。
 
 シンガポール民間航空庁(CAAS)によると、完全にワクチンを接種した旅行者を認める新たな制度は、Vaccinated Travel Lanes (VTL)と呼ばれるスキームに基づく。検疫の代わりに、この制度を利用する旅行者は、複数回のPCR検査を受けなければならない。出発前検査は出発予定日から48時間以内に、到着後検査はチャンギ空港で受けなければならない。また、到着後の検査は、滞在3日目と7日目に、シンガポール国内の指定されたクリニックで受けなければならない。
 
 VTL協定下では、シンガポールが現在行っている二国間旅行協定とは異なり、旅行の目的に制限はなく、管理された旅程やスポンサーの必要もない。
 
 短期滞在者および長期滞在パス保持者は、新スキームの下でシンガポールに渡航する際に、ワクチン接種済みのトラベルパスを申請する必要がある。短期滞在者は、シンガポールに渡航する前に、Covid-19関連の治療費および入院費を最低3万ドル補償する海外旅行保険に加入する必要がある。トラベルパスの申請は9月1日から始まり、9月8日以降にシンガポールに入国する場合に適用される。
 
 シンガポール国民およびシンガポール永住権保持者は、新スキームでシンガポールに入国する際にワクチン接種済みのトラベルパスを申請する必要はない。シンガポールで予防接種を受けた人は、シンガポールへの出発前のチェックイン時に、HealthHubアプリで予防接種の状況を航空会社に提示する。また、海外で予防接種を受けた人は、チェックイン時に航空会社とチャンギ空港到着時に現地の入国管理局に、予防接種の証明書を提示する必要がある。
 
 これとは別に、CAASは、シンガポールへの出発前の連続した21日間に香港またはマカオへの短期旅行歴がある旅行者は、即日、エアトラベルパスを申請できると発表した。これは、8月26日(木)以降にシンガポールに入国するためのものである。空港に到着後、PCR検査を受け、陰性であれば活動を許可される。
 
 シンガポール国民、永住権保持者、長期滞在者で、過去21日間連続して香港またはマカオに滞在していた場合は、8月27日(金)の午後11時59分に緩和措置が適用される。到着後、同様にPCR検査を受けなければならない。
 
*更新された国境措置の詳細については、こちら

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