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日系企業・社会

2021年5月13日

Jパワー、油ヤシ廃木のバイオマス事業検討

 電源開発(Jパワー)は5月11日、マレーシアでアブラヤシ廃木を活用する複合事業の検討を開始したと発表した。スタートアップのグリーン・アース・インスティテュート(GEI、本社:東京都文京区)と共同で、バイオマス燃料と化学品の生産を目指す。
 
 GEIの技術を用いて廃木から搾汁液を抽出し、精製して化学品を生産。絞りかすはバイオマス燃料として利用する。これまで廃棄されてきた廃木を最大限活用し、安価で安定的な燃料供給につなげたい考え。将来はJパワーの石炭火力発電所でバイオマス燃料の混焼を目指す。
 
 Jパワーによると、アブラヤシ農園では周期的な植え替えで廃木が発生し、通常は現地での細断・埋め立てによって処理される。ただ、水分や糖分を多く含んでおり、不適切に処理を行うと温室効果ガスや病害虫の発生などを誘発するため、適切な利活用が課題となっていたという。
 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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