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社会

2021年3月29日

在宅勤務で背の痛みや肩こり、公務員は週3日出勤

 シンガポールでは長期にわたる在宅勤務で、長時間の座業のため背中の痛みや肩こりを訴える人が増えている。建設会社の経理で働く女性(30)は食事用テーブルとイスでの長時間労働が7カ月続き、背の痛み、肩こり、片頭痛に悩まされ、週2回カイロプラクティック療法に通っている。
 
 チャンギ総合病院の整形外科で昨年、診療を受けた新規患者は前年比40%増の2,500人。背の痛みを訴えた40~60歳の患者は40%増の900人で、在宅勤務、良くない姿勢が要因だ。
 
 カイロプラクティック・シンガポールによると、新患の30~40%は在宅勤務が原因の背や肩の痛み、こりを訴えた。足を組むなど好ましくない姿勢での長時間作業が原因だという。ライブ・ウエル・カイロプラクティックのチュオン主任療法士は「人の身体は運動向きであり、一日中、パソコンの前に座るようにはできていない」と語った。
 
 行動制限の緩和で国内最大の雇用者である政府は、在宅勤務が可能な職員に対し週3日の事務所出勤を基本指針とするよう要請した。4月5日から施行する。ピーク時の公共輸送機関の利用回避のため、時差出勤も奨励する。
 
 行動制限の緩和について、シンガポール事業連盟(SBF)のラム・インヨウン最高責任者は「対面での接触が信頼、親密な関係構築に重要であることに変わりはない」とコメントした。

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