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社会

2021年3月26日

スエズ運河遮断、シンガポールにもある程度の影響

 地中海と紅海をつなぐエジプトのスエズ運河で巨大コンテナ船が座礁し、航路がふさがれた。シンガポールにも船舶到着の遅れなど影響が予想されている。
 
 座礁したのは愛媛県の正栄汽船が所有し、台湾の長栄集団(エバーグリーン)が運航する世界最大級のコンテナ船「エバーギブン」(パナマ船籍)で、砂嵐に巻き込まれ運河の両岸の砂地に挟まり、身動きができなくなった。20万トンのコンテナを積載しており、中国からオランダのロッテルダムへ向かっていた。
 
 オン・イエコン運輸相はフェイスブックページに「座礁が長引けば、海運会社は航路変更を余儀なくされるため、シンガポール港到着で混乱が起こる可能性がある」と投稿した。シンガポールを含む域内への貨物到着が遅れる見通しだ。
 
 コンテナ船情報を提供するシーインテリジェンス・コンサルティングによれば、同運河を利用しアジアに戻るコンテナ船のうち、シンガポールに直接向かうのはわずかで、シンガポールへの影響は軽微だという。
 
 スエズ運河の航行取り扱い能力は1日106隻で、最近は平均52隻が航行していた。木曜夕方の時点で156隻が足止めされている。
 
 離礁作業に当たるオランダ企業によれば、復旧には数日または数週間かかる可能性がある。

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