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政治

2021年3月24日

ワクチン接種証明の相互認証でマレーシアと原則合意

 シンガポールのビビアン・バラクリシュナン外相は訪問先のマレーシアの行政首都、プトラジャヤで同国のヒシャムディン・フセイン外相と会談し、住民の相互往来の拡大に向け、コロナウイルスワクチン接種の相互認証で原則合意した。両者はまた、相手国に家族がいるなど特別の配慮が必要な人の往来を、数カ月後をめどに認めることでも合意した。
 
 両国では現在、商用または公用での往来を認める相互グリーンレーンと、相手国で就労する者の長期滞在を認める周期的通勤取り決めを交わしているが、これ以外の人の往来を段階的に認めてゆく。
 
 ワクチン接種証明の相互認証については、証明手続き、運用手順など具体的内容は今後詰める。非公式首脳会議がシンガポールで年内に行われる予定で、会議前の合意を目指す。2国間交渉では、オンライン方式ではなく直接顔を合わせての会議再開に向け努力することでも合意した。
 
 フェイスブックへの投稿でバラクリシュナン氏は「前回マレーシアを訪問してから1年以上が経過した。実際に顔を合わせての会議はほかの手段で代用できない」と書き込んだ。
 
 会談後の共同記者会見で両外相は、ミャンマーで治安部隊による市民殺傷が起こっていることに憂慮を表明した。

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