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経済

2021年3月16日

ゴム手ハルタレガ、向こう20年で工場16カ所新設

 ニトリル手袋世界大手のハルタレガは、向こう20年間に70億リンギ(約1,850億円)を投じてタイと国境を接するケダ州ブキットカユイタムに工場16カ所を新設すると発表した。実行に向け、コタペルダナ国境経済特区(SBEZ)に101万平方メートルの土地を取得することで、SBEZの開発を手がけるノーザン・ゲートウエーと契約を交わした。
 
 SBEZ内の第1工場は2024年までに完成させる計画。グループ全体の年産能力を現在の430億枚から、まず630億枚に引き上げる。SBEZの工場16カ所が全て完成した後の年産能力は、1430億枚を目指す。
 
 ハルタレガのクアン・ムン・レオン最高経営責任者(CEO)は、新型コロナウイルス流行後も世界のゴム手袋需要が長期的に伸びるとみて投資を決めたとコメント。同社の成長戦略はあくまでマレーシアを拠点に置くことが前提で、北部地域に投資してサプライチェーン構築や人材育成を促進し、やがてこの地域が医療機器製造の中心地になることを後押ししたいと述べた。
 
 マレーシアはゴム生産が盛んで、ゴム手袋供給は世界トップ。業界世界最大手であるトップ・グローブも先に、25年8月までの5年間で80億リンギを投じ、年産能力を1000億枚増やす計画を明らかにしている。

 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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