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政治

2021年3月9日

政府、マレーシアからの貨物運搬者へワクチン提供

 シンガポール政府は3月末より、マレーシアからシンガポールへ貨物運搬のために入国するドライバーたちに対して、新型コロナのワクチンを提供すると発表した。マレーシアから必要物資を輸入するにあたって、感染リスクを最小化することがねらい。
 
 シンガポール保健省は「ワクチン未接種の貨物運搬者であっても、シンガポール到着後すぐの検査および、セーフマネジメントの順守によって、入国を許可する場合もある」と述べた。対象となる運搬者はシンガポールとの往来頻度を基準に選定され、SMSを通じて、ワクチンの接種会場や日程予約などの詳細が届く。接種会場は検問所の近くに設置される予定。
 
 シンガポール政府は1月末に、シンガポールへ入国する貨物運搬者に対して、検問所における新型コロナの抗原検査を必須とし、漸次広げていくと発表していた。検査対象が全ドライバーへ拡大される以前は、ウッドランズとトゥアスの検問所に到着したドライバーに対してランダムで検査がなされていた。シンガポール側は輸入症例増加のリスクを避けるため、入国した観光客には全員検査を義務付けるなど、徹底した水際対策を行っている。
 
 今回の運搬者へのワクチン提供に関して、運送会社からは歓迎の声があがっており、「ワクチンを接種しようと決意するドライバーが増えるのでは」との期待が寄せられている。

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