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社会

2021年3月3日

隔離中の英国人、ホテルの部屋から抜け出し禁固刑

 シンガポールにて隔離期間(SHN/stay home notice)中であった英国人が、婚約者と会うために隔離先のホテル自室から抜け出したとして、シンガポール当局より2週間の禁固刑および1,000Sドル(約8万円)の罰金を言い渡された。
 
 Nigel Skea氏(52)は昨年9月、チャンギ空港に到着後、SHNの対象となった。ザ・リッツ・カールトン・ミレニア・シンガポールの14階に隔離中であったが、同ホテル27階に滞在していたシンガポール人の婚約者に会うため部屋を後にしたことで、違反行為の罪に問われた。婚約者の女性はSHNの対象ではなかったが、感染症法違反の罪で1週間の禁固刑を言い渡されている。
 
 Skea氏は自室から出た際、マスクを着用していなかった。婚約者の部屋に向かう道を見つけるため、ホテル内を探しまわっていたという。自室に戻ろうとしたが、ドアが開かず締め出されたことに気付き、ホテルの受付に電話で助けを求めなければならなかった。
 
 10分後、スタッフがSkea氏の部屋の鍵を開けに行ったものの、Skea氏は約1時間後に再び自室を抜け出し、婚約者の部屋へと向かった。この際、自室のドアが閉まりきらないよう、厚紙をドアストッパー代わりにして出て行ったという。Skea氏は婚約者が滞在する27階の部屋で一晩過ごし、翌日11時に自室へ戻ろうとしたが、セキュリティオフィサーに発見され、違反発覚となった。
 
 シンガポールではコロナウイルス規則に違反した場合、最大6ヶ月の禁固刑および1万Sドル(約80万円)の罰金が課される。

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