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政治

2021年2月25日

予算国会始まる、ガソリン税引き上げが批判の的に

 シンガポールにて新年度予算案の総括審議が24日、国会で始まった。最も多く取り上げられたのはガソリン税の引き上げで、野党指導者で労働者党(WP)書記長のプリタム・シン議員は「時を得ない青天の霹靂(へきれき)」と断じた。歳出を精査する国会事務局の設置も提案した。ガソリン税引き上げは、ヘン・スイーキアット副首相兼財務相が予算案を上程した2月16日付で実施された。
 
 プリタム・シン氏は、電気自動車の充電施設がまだ不十分な段階でのガソリン税の一気引き上げを疑問視。数回に分け少しずつ引き上げる方式を提案した。
 
 増税の影響を最も受けるタクシー、個人ハイヤー運転手には影響軽減のためガソリン税、道路税の割り戻しが行われるが、割り戻し実施前に運転手の生活が立ちゆかなくなる可能性をWPのファイサル・マナプ議員が指摘した。
 
 これを受け陸運庁(LTA)は同日夕刻、声明を出し、道路税、ガソリン税割り戻しを早め、3月から交付を開始すると表明した。
 
 プリタム・シン氏は、能力転換計画の恩恵を受けた国民がわずかだったことも取り上げ、ビジネス・労働者転換計画のための予算(3年で240億Sドル)について、詳細情報の開示を求めた。

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