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経済

2021年2月4日

製造業投資誘致で政府とデベロッパーが提携、域内工業団地を売り込み

 シンガポール経済開発庁(EDB)と貿易推進機関のエンタープライズ・シンガポール(ESG)は不動産デベロッパーの政府系キャピタランド、同セムコープ・デベロップメントおよびギャラント・ベンチャーと提携関係を構築した。東南アジア製造業同盟(SMA)の名称で多国籍企業の誘致を図る。
 
 同3社はマレーシア、ベトナム、インドネシア領バタム島・ビンタン島で計10カ所の工業団地を運営している。
 
 チャン・チュンシン通産相によると、「シンガポール+1」の戦略でこれらの工業団地を内外企業に売り込み、資金調達、人材募集、知的財産保護の面でシンガポール当局が進出企業を支援する。
 
 チャン氏は材料調達を少ない市場に依存することの危険性がパンデミックで示されたと指摘。製造拠点、サプライチェーンのルートを増やしたい企業の要望に応えるものだと述べた。
 
 キャピタランドが運営するイスカンダル・マレーシアのヌサジャヤ・テクパークに入居する企業には、低料金での物流サービス、革新的活動に対する補助などをEDBとESGが実施する。
 
 ギャラントはインドネシアのサリム・グループとシンガポール国営投資会社が出資する会社で、バタムインド工業団地とビンタン工業団地を運営している。

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