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社会

2021年2月2日

昨年の外国人入国者は86%減、今年も回復は見込めず

 【シンガポール】政府観光局(STB)の1日の発表によると、昨年の外国人入国者は前年比85.7%減の270万人で、ほとんどは旅行規制が敷かれる前の1月と2月の入国者だった。1~9月の観光収入は78.4%減の44億Sドル(約3,469億円)だった。通年の観光収入はまだまとめられていない。
 
 キース・タン最高責任者は発表会見で、シンガポールが世界で最も安全で、最も魅力的レジャー、ビジネスの目的地の一つであることに変わりはないと述べ、長期的見通しは明るいとした。しかし今年は一般観光客の入国が実現する可能性は低いため、市況は引き続き低迷するという。
 
 政府は昨年、外国人入国者が見込めないことから内需刺激のため、シンガポール再発見(リディスカバー)キャンペーンを行い、国民のホテル、アトラクション、ツアー利用を支援した。
 
 観光活動の再開状況では、1月25日の時点で45のアトラクション、270軒のホテル、1,686のツアーが再開を認められた。ホテルは70軒が自宅待機施設として利用された。11月から実施の、目的地のない客船の旅では33件のクルーズが行われ、4万2,000人が利用した。会議・展示会の分野では、参加者数最多250人の行事が試験的に許可され、昨年末の時点で29行事が行われた。

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