ジョホール・ウッドランズ快速鉄道、中国交通建設が橋梁工事受注

　【シンガポール】陸運庁（LTA）はマレーシア・ジョホール州都のジョホールバルとシンガポール北部のウッドランズを結ぶ快速鉄道（RTS）の橋梁工事を1億8,000万Sドル（約141億円）で中国交通建設（シンガポール支店）に発注した。
 
　中国交通建設は高さ25メートルの鉄道橋をジョホール海峡上に建設する。同社はシンガポールのMRT（地下鉄・高架鉄道）事業で実績があり、現在はジュロン地域線のブーン・レイ駅舎工事に携わっている。
 
　橋の建設ではバランスドカンチレバー工法を用いる。最大重量180トンのコンクリートセグメントのつり上げを伴う工事だ。
 
　ジョホールとウッドランズを結ぶ連絡橋（コーズウエー）は両国を結ぶ最大の連絡路で、ウイルス禍発生前は1日30万近い人が往来していた。特に多いのがシンガポールで働くマレーシア人で、通勤時には混雑が起こっていた。RTS開通で混雑は緩和されると期待されている。
 
　駅舎、トンネルなどシンガポール側の工事は五洋建設が9億3,280万Sドル（約734億円）で受注し、最近起工式が行われた。
 
　RTSの車両は当初、MRTと同じ車両が予定されていたが、マレーシア側の要望で軽量鉄道方式に変更された。