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社会

2021年1月28日

テロ未遂で16歳の少年を逮捕、クライストチャーチ銃乱射事件を模倣

 【シンガポール】治安維持局(ISD)は治安維持法に基づき16歳の少年の身柄を拘束した。ニュージーランド・クライストチャーチのイスラム教礼拝所で2年前の3月15日に起こった銃乱射事件に刺激され、今年3月15日、2つのイスラム教礼拝所の襲撃を計画していたという。
 
 クライストチャーチ事件の犯人は豪州国籍のブレントン・タラント(当時28歳)で、イスラム教礼拝日である金曜午後に2つの礼拝所を連続して襲撃。51人が死亡した。タラントは襲撃の模様をライブ配信した。
 
 ISDによると、この少年はインド系中等学校の生徒で、クライストチャーチ事件の動画を見て、タラントの攻撃宣言文を読み、イスラム教を憎むようになった。イスラム国(ISIS)のプロパガンダ動画を見て、イスラム教は信者に、信者以外の者を殺害するよう呼び掛けているとの間違った考えを抱くようになった。
 
 自宅に近い北部センバワンとウッドランズのイスラム礼拝所を襲撃する計画を立て、弾薬など各種装備を収納するポーチが多数取り付けられているタクティカルベストをオンラインで購入した。タラント同様、襲撃をライブ配信するためモバイル機器を結びつける計画だった。襲撃にはナタを使う計画で、オンラインショップで検索していたが、購入には至っていなかった。
 
 家族、友人は少年がイスラム教に対する憎しみを抱いたことに気付かなかったという。

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