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社会

2021年1月22日

アパレル商社MESB、本業不振でリサイクル業進出

【マレーシア】アパレル商社のMESBは、古紙や廃プラスチック、鉄スクラップの回収・リサイクル事業に乗り出す。事業多角化を目指す戦略の一環。現在の主力であるアパレル・革製品事業がこのところ振るわず、今後はさらなる困難に直面する可能性もあるとみて、新分野に乗り出す。
 
 同社は、政府が廃棄物の埋め立てを減らす方針を掲げる一方、国内ではリサイクルの基盤が十分には整っていないと説明。リサイクル業界で経験がある取締役の知識や人脈を生かしてこの分野に参入し、商機はあるとしている。同社の資産総額の4分の1をリサイクル事業に割り当てることを目指す。
 
 同社は過去5年のうち3年間、赤字を計上。新型コロナウイルス禍でも大きな打撃を受けた。直近の2020年6月期の税引き後損益は2,678万リンギ(約6億8,500万円)の赤字だった。
 
 マレーシアで発生する固形廃棄物は年間4,200万トン。このうち食品・プラスチックが6割を占める。固形廃棄物の76%は埋め立てられている。

(提供:亜州ビジネスASEAN

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