シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP150憶リンギ相当の追加経済対策、首相が発表

政治

2021年1月19日

150憶リンギ相当の追加経済対策、首相が発表

【マレーシア】ムヒディン・ヤシン首相は1月18日にテレビ演説を行い、新型コロナウィルス「Covid-19」感染拡大のために打撃を受けている国民や企業に対する150憶リンギ(約3,800万円)相当の追加支援策、「マレーシア経済国民保護支援パッケージ(ペルマイ)」を発表した。
 
 国民への補助金支給や企業の存続を助けるための▽賃金助成金プログラム第三弾(WSP3.0)▽中小企業支援▽食料配布のための食料バスケットプログラム▽コロナ対策の最前線職員への一時金支給▽電気料金割引――など22の新たなイニシアチブが盛り込まれた。新型コロナ感染拡大後に政府が打ち出した経済対策発表はこれで5回目となる。
 
 WSP3.0は、賃金4,000リンギ(約10万3,000円)以下の従業員1人当たり月額600リンギ(約1万6,000円)を1ヵ月分支給する。2.0までは200人が上限だった従業員数を500人に引き上げ、より大型企業にも門戸を広げる。
 
 中小企業支援では、行動制限令(MCO)対象地区には1,000リンギ(約2万6,000円)、その他の地域では500リンギ(約1万3,000円)を支給する。
  ▽宿泊▽テーマパーク▽会議場▽ショッピングセンター▽航空▽旅行社――の6業種を対象に1―3月の電気料金の10%割引、またすべてのアカウントに対する6月30日まで6ヵ月間の9%割引を実施する。
 
 コロナ対策の最前線職員への一時金は、医療関係者が500リンギ、その他が300リンギ(約8,000円)で第1四半期中に支給する。
 
 ムヒディン首相は、昨年4回にわたる国内総生産(GDP)の20%以上に相当する総額3,050憶リンギ(約7兆8,100億円)の経済対策を打ち出したと指摘。うち550憶リンギ(約1兆4,100億円)が財政出動によるものだったと強調した。

■セレンバンやポートディクソンンもMCO指定■


 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相は、ネグリ・センビラン州セレンバンとポート・ディクソンを1月19日付でMCOに指定すると発表した。期間は2月1日までの14日間。

(提供:ASIA INFONET.COM

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP150憶リンギ相当の追加経済対策、首相が発表