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社会

2021年1月15日

職場で5人に2人は性的嫌がらせの被害に、イプソス・Aware調査

 【シンガポール】給与所得者の5人に2人は過去5年間のうち、職場で性的嫌がらせを受けたと感じていることが、性の平等を訴える団体Awareと仏調査会社イプソスの共同調査で分かった。
 
 被害者のうち3人に1人は、上司、あるいは役職が上の者から嫌がらせを受けた。しかし嫌がらせの事実を直属の上司や人事部に訴えた者は被害者の3人に1人にとどまった。
 
 Aware、イプソスは昨年11月、就労している国民、永住者の男女1,000人を調査した。性的嫌がらせを受けた者のうち半分強は、性的に不快な画像、文章を相手から送られた、または自身の容姿、肉体、性的活動について質問された、あるいは無礼・不快な言葉をかけられたと回答した。自分の体を触られたとの回答や、昇進・降格をちらつかされた、クライアントの機嫌を取るため刺激的服装をするよう求められた、との回答もあった。
 
 被害者が会社に届け出た嫌がらせをのうち40%のケースでは、嫌がらせをした者は異動または解雇された。しかし20%のケースではそうした措置は全くとられなかった。
 
 Awareのシェイリー・ヒンゴラニ代表は、性的嫌がらせが職場で広く行われていることを調査は示したとコメントした。

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