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政治

2021年1月12日

3ドアの2階建てバス、今月末から運行開始

 【シンガポール】陸運庁(LTA)は11日、ドアが3つの2階建てバス100台を今年投入すると発表した。購入費は6,400万Sドル(約50億円)で、今月末に運行を開始する。従来の2階建てバスは階段が1つだが、今回投入するのは階段が2つで、搭乗客は正面側の階段を利用し、降車する客は後ろ側の階段を利用する。
 
 1階から降車する際、後ろ側のドアから出られるため、後部座席の乗客は前に移動する必要がなくなる。LTAが2017年と18年に行った実験では乗車・降車時間が短縮された。
 
 階段を2つにしたことで2階の座席構成が変わり、右側の3席では外の景色が広く見渡せる。座席は1階が17、2階が50、立ち席が56で、総数は通常の2階建てバスより10%少ない。
 
 LTAの入札を落札したのは政府系シンガポール・テクノロジーズ・エンジニアリングと2階建てバス製造大手の英アレクサンダー・デニスで、それぞれ50台を納入する。
 
 車内には次のバス停などの情報を知らせるディスプレーを設置する。前面ドアのポールは外し、乳母車の持ち込みが容易になる。車いす利用者の乗り降りを支援する板もある。
 
 バスは軽油で走る。軽油を燃料とする公共バスの調達はこれが最後。

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