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社会

2021年1月7日

性的不品行の初の調査報告書、NUSが公表

 シンガポール国立大学(NUS)は6日、学生による性的不品行・不正行為に対する苦情に関する初の調査報告書を公表した。
 
 過去5年間に申し立てのあった苦情は71件で、19年が25件と最も多かった。この年、モニカ・ベイさんが、学生宿舎でシャワー中の映像を盗み撮りした男子学生に対し大学の対応は不十分だったと不服を表明したことから議論が巻き起こり、大学が学生の懸念に対応するための集会を4月に開いた後、苦情申し立てが相次いだ。
 
 20年の性的不品行(12件)のうち、1つの事件では男子学生が宿舎の部屋に侵入し、女性の下着を盗んだ。この学生は6期、学生の資格を停止された。残りのうち9件は警察に通報した。7件はキャンパスで発生し、残りはキャンパス外かオンラインで発生した。
 
 女子学生による1件の苦情では、男子学生が同意ないまま勝手に2人の性行為の動画を撮影した。大学による調査で、同一の男子から同じように動画を撮影された別の女子学生がいることが判明した。
 
 過去5年間の苦情のうち、24件は聞く側に不快を与える性的発言や性的接触、18件は覗きで、残りが下着泥棒、スカートの中の盗撮、公然わいせつだった。
 
 職員が関与した性的不品行の届け出は19件あった。ほとんどは、望まざる口説き、接触などの性的嫌がらせだった。

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