シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPショップハウス市場が活況、昨年の売買額はほぼ前年並み

経済

2021年1月7日

ショップハウス市場が活況、昨年の売買額はほぼ前年並み

 【シンガポール】ショップハウス市場が活況を呈している。投資ファンド以外に国内、また中国、インドなど海外の富裕層の関心が高いためだ。
 
 都市再開発庁(URA)に対する仮登記を基に不動産仲介のサビルズ・シンガポールが分析したところによると、昨年通年のショップハウス取引は8億6,200万Sドル(約674億円)で、前年を6%下回っただけだった。
 
 四半期ごとの取引では第1~第3四半期は1億Sドル台が続いたが、第4四半期に4億Sドル余りの取引が成立し、額を押し上げた。
 
 12月の取引では、クレイグ・ロード8、9、10の3物件(いずれも3階建て)を不動産投資の8Mリアル・エステートが香港系ハリレラから2,928万Sドル(約23億円)で購入した。1階はすべてレストランに賃貸されており、上階は6つのオフィスのうち4つが賃貸されている。ショップハウスはもともと、1階が商店、2階から上が住居の建物で、保存指定のものもある。希少性が人気の理由だ。
 
 ブレッドトークが所有していたホーランド・ビレッジのショップハウス(2階建て)は1,720万Sドル(約13億円)で売却された。
 
 第4四半期の取引のうち外国人がらみの取引は、中国人が所有していた89アモイ・ストリートで、バヌアツ市民が購入した。
 
 サビルズによると、上半期は経済・社会活動を制限するサーキットブレーカーの施行を受け複数の所有者が売り出し物件を市場から引っ込めたが、売り手の資金力を示すものだという。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPショップハウス市場が活況、昨年の売買額はほぼ前年並み