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経済

2021年1月6日

21年第1四半期の企業景況感、悲観的な見方弱まる

【マレーシア】企業情報サービス大手の米ダン&ブラッドストリート(D&B)が発表した2021年第1四半期のマレーシア国内企業の景況感指数はマイナス9.39ポイントとなり、前四半期のマイナス12.83ポイントから3.44ポイント改善した。新型コロナウイルス流行の影響で悲観的な見方が続いているものの、過去最低だった20年第2四半期を底に回復へと向かっている。ニュー・ストレーツ・タイムズなどが伝えた。
 
 産業別では、卸売りと製造で大きく改善。卸売りでは、6つの構成要素のうち「販売量」「販売価格」「新規受注」がプラスとなり、楽観的な見方が戻った。「純利益」「在庫レベル」「雇用」は悲観的な見方が続いているが、前四半期からは上向いている。製造業では「新規受注」と「在庫レベル」がプラス転換。「販売価格」は依然としてマイナスだが、改善している。
 
 運輸業と建設業は6つの構成要素のうち、1項目で楽観的な見方があるのみ。サービス業では「純利益」「販売価格」「販売量」について改善の兆しがみられている。
 
 D&Bのオードリー・チア最高経営責任者(CEO)は、新型コロナワクチン普及の可能性が高まってきたほか、政府が財政支出拡大の姿勢を変わらず見せていることで景況感が改善してきたと説明している。

(提供:亜州ビジネスASEAN

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