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経済

2020年12月23日

中小企業心理がやや改善、事業連盟・エクスペリアン調査

 【シンガポール】中小企業心理が過去最低からやや回復した。しかし来年上半期の事業拡大、設備投資は控えられる見通しだ。シンガポール事業連盟(SBF)と情報サービスのエクスペリアンが共同で行った四半期調査の結果として発表した。
 
 10月6日から11月3日にかけ2,100社に来年上半期の業況見通しを聞いた。指数は48.2で、過去最悪だった前期の46.3から回復した。指数50が分岐点で、50以下は業況悪化の予想を示す。
 
 調査7項目のうち、売上高、利益率、融資の得やすさ、設備稼働率、雇用見通しは前期より改善したが、事業拡大、設備投資見通しは悪化した。
 
 事業拡大指数は5.04で過去最低を更新。設備投資指数は5で、企業は設備投資を控え、事業存続のため手持ち現金を最大限、有効利用することを図るという。
 
 SBFのホー・メンキット最高責任者は、行動規制解除後の第3段階への移行発表とワクチン入荷は経済に朗報だが、ビジネス環境は不確かで中小企業心理にのしかかっている、とコメントした。
 
 6産業部門(商業・貿易、建設・工学、製造、小売り・外食、ビジネスサービス、運輸・倉庫)のうち、商業・貿易の指数が最も改善した。国際貿易の増加が背景にある。

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