2020年12月17日
ウイルス関連ニュースの見過ぎは好ましくない、学術者調査
エール・NUSカレッジのジーン・リウ助教授は、新型コロナウイルス感染症(Covid-19)に関するニュースに過度に接するのは精神衛生上好ましくないとの調査結果をまとめ、論文が、インターネット時代の医療に関する学術誌のジャーナル・オブ・メディカル・インターネット・リサーチに掲載された。
リウ氏は3月7日から4月21日にかけ、国民を中心に1,145人を対象にオンラインで調査を行った。この期間中、シンガポールではウイルス感染による初の死亡者(2人)が公表され、感染検査の陽性反応者も入国者を含め最多だった。このため政府は4月7日、経済・社会活動を制限するサーキットブレーカーを導入し、ソーシャルディスタンシングを強化し、マスク着用を義務付けた。
回答者の90%はコロナウイルス関連ニュースの視聴に費やす時間が1日2時間かそれ以下だった。残りの10%は2時間以上を費やしており、意気消沈、不安、ストレスが高かった。特に常に最新情報をチェックしている人は不安が強かった。
一方、行政情報サイト「Gov.sg」から情報を得ていた人は不安、消沈の度合いが比較的低かったという。