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社会

2020年12月15日

特殊詐欺事件(DBS等なりすまし詐欺)に関する注意喚起

 シンガポールにて、銀行(DBS等)の職員になりすまし、電話やSMS等で銀行の口座番号やパスワードを聞き出して金を振り込ませる詐欺の手口が発生している。日本人も被害に遭っているとの報告がある。銀行が電話やSMS等で、IDや口座番号、パスワードなどを聞くことは決してない。詐欺の被害に遭わないよう、細心の注意が求められる。
 

典型手口

(1)DBSなどの銀行員を名乗る人物から、電話やWhatsAppもしくはSMSで、口座やキャッシュカードがロックされたなどのメッセージが届く。口座やキャッシュカードがロックされた、ハッキングされた、偽造されたなどの口実で、確認のためと説明し、口座番号の詳細やパスワードを聞き出す。聞き出した情報で、当該口座から不正に別口座に送金する。 
 
(2)DBSを装ってローンに関するSMSが届く。SMS内にある連絡先(氏名及び+65から始まる電話番号)に電話もしくはメッセージを送ると、シニア・ローンアドバイザーを名乗る人物が低金利でお金を貸すと説明する。その後、この人物が、IDや銀行口座、給料明細書などのコピーを送るよう指示する。開始手数料(例:200Sドル)と保険料(例:500Sドル)を指定する銀行口座に振り込ませる。その後、違う銀行口座に振り込む必要があったとして、更に同様の金額を追加で違う指定口座に振り込むよう要求し、この手口を繰り返す。
 

対応策

(1)+65から始まる電話番号をシンガポール国内で受けた場合、これはシンガポール国内からの電話ではないので注意する(シンガポール国内通話の場合、+65はつかず8桁の番号のみ表示)。この電話番号は詐欺集団が利用する電話番号で、海外からの電話であり、「電話に出ない」か「すぐに電話を切る」ようにする。また、SMSは無視すること。
 
(2)銀行に限らず、警察、公共機関などが個人情報や口座番号、パスワードを電話やメールなどで尋ねることはない。他人からの要求により、電話やメール、チャットアプリなどでIDや口座番号、パスワードを決して教えないこと。
 
(3)もし、何度も電話やSMSなどで連絡がある場合は、その場で対応せず、一旦電話を切って、自分から銀行のカスタマーサービスなどに電話やメールをする。
 

もし被害に遭ってしまったら

(1)加盟している銀行の緊急対応電話へ速やかに連絡する(キャッシュカードの裏側等に緊急電話番号が記載してある)。
(2)最寄りの警察へ被害届(POLICE REPORT)を提出する。
(3)途中で気づいた場合は、電話等を切って、すぐに銀行、警察に連絡をする。
(4)銀行に相談し、速やかに口座の閉鎖等を行う。

提供:在シンガポール日本国大使館

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