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政治

2020年12月11日

初の介護付きHDBフラット、ブキバトで建設

 シンガポール住宅開発庁(HDB)は来年2月、ブキバトに建設する介護付き住宅(HDBフラット)を売り出す。シンガポール初の介護付き公営高齢者住宅だ。分譲だが実質的には定期居住権の提供だ。
 
 提供する基本サービスは、24時間見守り・対処、健康診断、簡単な住居修理、敷地内での地域社会活動で、居住者は加入を義務付けられる。代金は15年契約で2万2,000Sドル(約171万円)。掃除、洗濯、食事配達、介護は任意サービスで別料金がかかる。
 
 各戸の床面積は32平方メートルで、つかまり棒、車いすから利用できる風呂、滑りにくい床を装備している。仕切りはスライド式。タンス、飾り棚、キッチンは据え付け式。
 
 居住者が食事を共にし、グループ活動に参加できるよう、各フロアに交流用スペースを設ける。コミュニティーマネジャーが常駐しグループ活動を主導し、個々人に適した介護サービスも提案する。
 
 申し込めるのは65歳以上の国民で、住宅の利用権は15年から35年まで。価格は利用権15年が4万Sドル(約312万円)、35年が6万5,000Sドル(約507万円)。住宅の転売、賃貸はできない。
 
 デスモンド・リー国家開発相は、ある程度の介護、支援を必要とするが、自立した生活を希望する高齢者を考慮した住宅だとコメントした。

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