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経済

2020年12月10日

オーシャン・タンカーズ所有施設、インドのガルフ・オイルが買収

 潤滑油のガルフ・オイル・インターナショナルは、ヒン・リョン関連会社のオーシャン・タンカーズからターミナル施設、潤滑油工場などを買収する契約を交わした。これらの施設は西部トゥアスにあり、現状のまま営業を続ける。ガルフ・オイルは英国とインドを拠点とする多国籍企業、ヒンドゥージャ・グループ傘下の企業。
 
 オーシャン・タンカーズは世界でも屈指のタンカー所有会社で管財人の管理下に置かれている。所有者はヒン・リョン・グループ創設者のリム・ウーンクイン(通称OKリム)で、文書偽造を教唆した容疑で起訴されている。傘下のヒン・リョン・トレーディングは40億米ドル近い負債を抱えている。
 
 ガルフ・オイルは取得する資産の具体的内容、価格を公表していないが、オーシャン・タンカーズのホームページの情報に基づけば、バース(停泊位置)、石油製品貯蔵タンク(容量9万7,680立方メートル)、長さ200メートルの波止場、潤滑油ブレンド工場で構成するトゥアス・ターミナルと思われる。ガルフ・オイルは同ターミナルの既存顧客へのサービスを継続する。
 
 ガルフ・オイルは同ターミナルを域内ハブとして活用し、東南アジア業務を拡大する。

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