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社会

2020年12月10日

豪華客船の旅で陽性反応騒動、1日早くクルーズを切り上げ

 シンガポールを出港しシンガポールに戻る、目的地のない豪華客船の旅で、83歳の男性客に新型コロナウイルス検査で陽性反応が出たことから、運営者のロイヤル・カリビアンは旅程を1日繰り上げ9日、シンガポール港に戻った。しかし公衆衛生試験所で検体を再検査したところ陰性で、新たな検体でも陰性反応だった。同試験所は念のため10日にも再検査を行う。
 
 シンガポール政府観光局(STB)によると、この男性は下痢になったため医務室に届け出、船上規則に従いPCR検査を受け陽性反応が出た。乗船前にも検査を受けている。
 
 男性客と密接な接触があった乗組員および客は隔離され、PCR検査を受けたが、全員陰性だった。
 
 ロイヤル・カリビアンは10日に出発予定だった2回目のクルーズを取り止めた。客船は改めて消毒する。ツアーを認められたもう1社のゲンティン・クルーズ・ラインズは予定どおり実施する。
 
 陽性反応騒動で動揺した予約客は少なく、旅行会社ダイナスティー・トラベルに延期を申し入れたクルーズ客は5%以下。
 
 ニーアン技術専門学校で観光を教えているマイケル・チアム氏は、クルーズツアーに行く人はリスクも認識しており、今回の騒動で懸念を深めることはないとコメントした。

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