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政治

2020年12月9日

ウオータールー通りの露天商、来年から免許制に

 観音堂やヒンドゥー教の寺院がある、シンガポールのウオータールー・ストリートにおける露天商が来年から免許制になる。
 
 シンガポール国土庁、シンガポール食品庁、都市再開発庁の共同声明によると、占い師、花売りなど41店がパラソルなど簡易施設で営業しているが、来年1月4日から段階的に、広さ1.5メートル×2メートルの指定スペースでの営業を義務付ける。
 
 露天商同士の距離確保、歩行者が安全に通行できるスペースの確保、消防車の進入を可能にするための措置だという。現在は露天商の施設が密集しており、公衆衛生上の懸念が生じ、また箱などが捨てられているため通行の邪魔になっているという。
 
 ウオータールー通りはロチャー・ロードとブラス・バサ・ロードの間にあり、観音堂フードチョ寺院とスリ・クリシュナン寺院がある。花売りと占いがそれぞれ19店、マッサージのリフレクソロジーが2店、靴直しが1店。
 
 数十年前から露天商は寺院前で自由に営業してきた。来年からは営業免許の取得を求められる。免許料は月48.15Sドル(約3,700円)。
 
 現在営業している露天商は全員、免許の交付を受けられる。更新は3年ごとだが、廃業があっても免許の新規交付はない。18年前からリフレクソロジー店を営業する78歳の男性は、スペースが狭くなるのが困ると語った。

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