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経済

2020年11月27日

国立動物園が経営危機、CMCOで資金ショートの恐れ

 クアラルンプール(KL)の国立動物園(ズー・ネガラ)が新型コロナウイルス「Covid-19」第三波による収益の落ち込みにより資金ショートに直面し経営危機に陥っている。
 
 感染再拡大を受けて条件付き行動制限令(CMCO)が発令されたことから動物園は閉鎖に追い込まれ、ひと月100万リンギ(約2,600万円)かかっている維持費を賄うことが困難になっている。コストの内訳は人件費が40万リンギ(約1,020万円)、エサ代が35万リンギ(約900万円)、保守管理その他が18万リンギ(約460万円)となっており、手持ち資金は3ヵ月分しかないという。
 
 行動制限令(MCO)が緩和され、復興に向けた行動制限令(RMCO)となり動物園の経営が本格再開されたことから収益は改善。6月は45万リンギ(約1,150万円)だった収益が7月には100万リンギ、8月には130万リンギ(約3,320万円)、9月は85万リンギ(約2,170万円)と順調にきていた。しかし首都圏にCMCOが発令された10月は15万リンギ(約380万円)に落ち込んだ。CMCO発令後には政府からは何ら支援が行なわれていないという。
 
 ズー・ネガラでは動物たちのエサ代を稼ぐためインターネットを通じて一口25リンギ(約640円)の里親募集スキームを行なっており、果物や野菜、肉などの現物による支援で凌いでいる状況だ。

(提供:ASIA INFONET.COM

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