宿泊施設77ヵ所が閉鎖に、新型コロナの影響

　新型コロナウイルス「Covid-19」流行が旅行業界に打撃を与えており、3月から10月にかけてホテルやモーテル、ゲストハウスなど宿泊施設77カ所が閉鎖に追い込まれている。
 
　ナンシー・シュクリ観光芸術文化相が11月23日の国会質疑で明らかにしたことろによると、77ヵ所のうち32ヵ所については、裁判所からの清算命令を受けてすでに閉鎖された。また旅行代理店など57社が事業を停止したが、一方で135社に対して新たな事業免許を交付した。
 
　「東方日報」によると、クアラルンプール（KL）市中心部にある5つ星クラスの複数のホテルが売りに出されている。ホテル名は明らかにされていないが、1軒はジャラン・アンパン近くにある26階建て928室のホテルで、売り出し価格は15億リンギ（約383億円）だった。またジャラン・コンレイにある29階建て1,047室のホテルの売り出し価格は20億リンギ（約511億円）だった。
 
　11月19日時点で不動産情報ウェブサイト「iProperty」には1,000万リンギ（約2億5,500万円）以上の宿泊施設の検索結果が324件あったという。

（提供：ASIA INFONET.COM）