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経済

2020年11月25日

不動産大手メープルツリー、福岡県で物流施設を開発

 シンガポール政府系不動産大手のメープルツリー・インベストメンツは福岡県筑紫野市の土地(11万6,319平方メートル)を購入した。4年をかけ4階建て物流施設を2棟、建設する。延べ床面積は約23万平方メートル。
 
 土地代を含めた総事業費は5億5,000万Sドル(約428億円)。九州で最大の物流施設になるという。最初の棟は23年初頭の完成、2号棟は24年第2四半期の操業開始を予定している。
 
 ウォン・ムンフーン最高経営責任者(北アジア・豪州担当)は、福岡県が九州と本州を結ぶ交通の要衝を占め、経済、行政、文化機能が集中し、多様な産業が集積していることを指摘。近代的物流施設の建設地として適していると述べた。
 
 物流施設は資産として投資家の注目度が高まっており、アーバン・ランド・インスティテュート(ULI*)とプライスウォーターハウスクーパースが共同でまとめた報告によると、物流施設はウイルス禍の結果、基礎的条件が改善した唯一の資産クラスだ。電子商取引業者からの需要が急増したためだ。
 
 物流施設は供給不足の状態にあり、今後も施設需要は堅調を維持する見通しだという。
 
 ※ULI:ワシントン、香港、ロンドンに支部を持つ不動産・土地利用の研究教育組織。

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