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国際

2020年11月23日

香港とのトラベルバブル、香港での感染拡大で開始を延期

 シンガポールと香港当局は、11月22日に開始予定だったトラベルバブルの延期で合意した。香港で新型コロナウイルスの陽性反応者が急増したためだ。シンガポールでは22日まで12日間連続、地域社会における新規感染者はゼロで、PCR検査で陽性反応だったのは外国からの入国者のみ。
 
 トラベルバブルとは、直行便を利用して両地域間を移動する場合、渡航目的にかかわらず到着後の隔離なく入国後の移動を許可する協定。
 
 シンガポールと香港が10月に発表していた合意では、7日間の移動平均で感染経路の不明な感染者数が1日5人以上確認された場合、トラベルバブルを2週間停止するとしている。
 
 香港での感染者は11月20日の時点では1日2.14人だったが、21日43人に急増し、上限の5人を超過した。このため開始の延期を決めた。香港側はキャセイパシフィック航空、シンガポール側はシンガポール航空(SIA)がバブル直行便を運航する。それぞれ1日1便で、乗客定員は200人。
 
 トラベルバブルによらず、市民、永住者らがシンガポールに帰国することは可能だが、7日間の自宅待機を義務付けられる。
 
 同様に香港居住者がシンガポールから香港に渡る場合、2週間のホテルでの待機を求められる。

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