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政治

2020年11月17日

精密工学部門に将来性、支援措置を強化

 シンガポール政府は精密工学には大きな将来性があるとし、支援措置の「Pact」を強化し、シンガポールを域内さらには世界でも際立った精密工学のハブに育成する。チャン・チュンシン通産相がエレクトロニクスの独系ローデ・シュワルツを訪問した際の会見で明らかにした。
 
 チャン氏は「5G、モノのインターネット(IoT)など画期的技術は精密工学に支えられている」と語った。アジアは成長を続けており、情報通信技術やバイオ医学分野の商品、サービス需要は増加を続ける見通しで、精密工学には巨大な機会が存在するという。
 
 強化Pactは22年3月まで実施する。企業の能力開発を支援し、ほかの企業との連携を促進し成長を後押しする。
 
 こうした活動に要する経費のうち、人件費は補助額を50%から70%に引き上げる。ほかの経費のうち、機器補助は50%で据え置くが、資材、ソフトウエア、専門職サービスに対する補助を30%から50%へ引き上げる。
 
 規模の大小を問わずすべての企業を支援対象とし、精密工学部門全体の底上げを図る。海外で生産業務を手掛ける企業への支援も増やし、国際化を一層後押しする。

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