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政治

2020年11月16日

ゲイランの土地付き希少住宅、土地賃借権満了で取り壊し

 シンガポールのゲイラン・ロロン3の土地付きテラス型(連棟式)2階建て住宅(全191戸)の取り壊しが決まった。土地賃借権が今年末で切れるためで、シンガポール国土庁は22年第3四半期に取り壊しに着手する。跡地は再開発する。土地面積は2ヘクタール。
 
 住宅は1960年に販売された。土地権利は60年で、現在居住している37世帯は年末までに住宅を明け渡す。借地権の土地が政府に返還されるのは初めて。
 
 191戸のうち5戸は明け渡されており、149戸は主に外国人労働者や宗教活動に賃貸されている。1950年代にカンポンクチャイで火事があり、ニッパヤシで作った住宅から焼け出された住民を収容するため政府が建設した。ヨー・アイさん(97)によると、両親が払った購入代金は4,850Sドル。
 
 庭で鶏を飼っているサム・グアンさん(64)は「土地付き住宅に住める国民は少数。ここに住めて幸運だった」と語った。公営HDBフラットへ転居するため、鶏は養鶏場か学校に寄付する。

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