シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP業績回復には1年以上の時間が必要、BT・SUSS業況調査

経済

2020年11月16日

業績回復には1年以上の時間が必要、BT・SUSS業況調査

 企業は、業績がパンデミック以前の水準に戻るには少なくとも1年を要するとみていることがビジネス・タイムズとシンガポール社会科学大学(SUSS)が行った四半期業況調査から分かった。
 
 今回、業況、業況の先行き見通しとも前期より改善したが、DI(好転企業の割合ー悪化企業の割合)は引き続きマイナスで、業績が悪化した企業の割合が改善した企業の割合を上回った。
 
 この先、業況は悪化すると予想している企業の割合は73%。これから、改善予想企業の割合を引いた業況判断DIはマイナス60%で、前期より18ポイント改善した。足もとの業況を示す新規受注DIはマイナス68%で、同14ポイント改善した。売上高DIはマイナス67%で、同12ポイント改善した。
 
 調査責任者のチョー・キットブイ氏とチャン・チョンチアム氏は「先行き明るい展望を示唆する好転」としたが、メイバンク・キム・エン証券のエコノミストは、回復の足取りは鈍くまだら模様、とコメントした。
 
 回答企業は156社。半数は売り上げがパンデミック以前の水準に戻るのは21年第3四半期と回答した。22年第4四半期までには回復する、との回答率は90%だった。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP業績回復には1年以上の時間が必要、BT・SUSS業況調査