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経済

2020年11月12日

不動産ファンドのARA、韓国の超高層ビルを買収

 アジア太平洋地域で不動産ファンドを運営するシンガポールのARAアセット・マネジメントは、韓国の超高層ビル「パルク1タワー2」を3兆ウォン(約2,800億円)で取得した。韓国における今年の資産取引で最高額。
 
 汝矣島(ヨイド)にある53階建てオフィスビルで、延べ床面積は約16万平方メートル。英国の建築家リチャード・ロジャースが設計した。汝矣島漢江公園に近く、公共輸送機関利用でソウル市内の主要地点からのアクセスが容易だ。電気自動車充電施設、地熱・太陽光利用などエコを配慮したビルで、マグニチュード7の地震、毎秒70メートルの強風にも耐えるという。
 
 床面積の3分の1は証券会社NHインベストメント・アンド・セキュリティーズの入居が決まっている。
 
 ARAは英チェルスフィールドと提携し昨年1月、ブラス・バサ通の11階建て商業ビルを5億5,500万Sドル(約433億円)で買収したが、このほどDBS銀行と大華銀行(UOB)から3億8,500万Sドル(約300億円)のグリーン融資を受けた。購入代金に充てる。
 
 ARA、チェルスフィールドは省エネ化のための改装工事を行う。太陽熱吸収を減らすための装置、センサー利用による照明の最適化、紙・プラスチックの再利用などで、エネルギー消費を以前の半分に減らす。

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