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社会

2020年11月12日

韓国系異端教会の支部会員、結社法違反の容疑で逮捕

 シンガポール警察は、複数国でカルト指定されている韓国の新宗教団体「新天地イエス教証しの幕屋聖殿(SCJ)」のシンガポール支部に所属していた男女21人を、不法結社加盟の容疑で逮捕した。
 
 内務省発表によると、刑事捜査局に逮捕されたのは男9人(年齢22~31歳)と女12人(同21~49歳)。シンガポール支部は合法組織として認められていないが、容疑者は支部活動に再び参加していたという。別に女9人と男2人も取り調べを受けている。
 
 SCJの創設者は自ら「キリストの再臨主」を主張する李萬熙(イ・マニ)で、ほかの教会、牧師はすべて悪魔に仕えていると主張している。SCJでは神の目的のためであれば虚偽、嘘も許されるとしている。伝統的なキリスト教からは異端視されている。
 
 内務省は2月、欺瞞的手法で加入を勧誘している疑いでシンガポール支部の活動を調査。幹部の地位にいた韓国人5人を国外追放し、支部組織も解体した。また支部会員だった者には教会活動への関与をやめるよう警告していた。
 
 SCJでは韓国南東部の大邱(テグ)教会で礼拝した信徒ら5,000人余りの新型コロナウイルス感染者が確認される事件が起きている。
 
 シャンムガム法相・内相は2月の逮捕に際し「信教は自由だが、犯罪、公安にかかわる場合は取り締まる」と警告していた。

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