9月の流通業売上高0.2％増、7ヵ月ぶりプラス

　マレーシア統計局が11月10日発表した2020年9月の流通業売上高は、前年同月比0.2％増の1,107億9,060万リンギ（約2兆8,200億円）だった。増加は7ヵ月ぶり。新型コロナウイルス流行の影響で前月まで落ち込んでいたものの、小売りが7ヵ月ぶりにプラス転換。また、減税効果で自動車が18年8月以来の2桁増を記録した。
 
　売上高の内訳は、◆卸売り＝4.2％減の525億1,880万リンギ（約1兆3,400億円）◆小売り＝1.1％増の446億2,410万リンギ（約1兆1,390億円）◆自動車販売＝17.1％増の136億4,760万リンギ（約3,500億円）――だった。小売りは食品や屋台・市場の伸びが高く、自動車では車両販売が34.8％増と急伸。自動車の増加は3カ月連続となる。
 
　9月の流通業販売量指数の上昇率（前年同月比）は0.1％。業態別では◆卸売り＝マイナス3.3％◆小売り＝プラス0.1％◆自動車販売＝プラス15.1％――だった。卸売りは7カ月連続のマイナスだが、前月から下げ幅が縮小。小売りは7カ月ぶりプラス、自動車は3ヵ月連続プラスとなる。

（提供：亜州ビジネスASEAN）