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経済

2020年11月6日

10月の中古HDBフラット、100万ドル超の取引が13戸

 シンガポールで中古の分譲公営住宅(HDBフラット)の取引が堅調だ。不動産ポータルのSRXによると、10月の中古HDBフラット取引は2,436戸で、前月より2.1%少なかったが、平均価格は1.2%上昇した。売買価格が100万Sドル(約7,669万円)超の取引は13戸と月ベースで今年の最多だった。
 
 年初10カ月では100万Sドル超の取引は59戸で、通年では昨年の64戸を上回る見通しだ。

 全体の取引のうち、4室のフラットが41.5%と最も多かった。5室のフラットは26.4%、3室のフラットは20.8%、エグゼクティブフラットは9.6%を占めた。残りは2室か2世帯住宅用フラット。
 
 売買戸数が2,400戸を超えたのは5カ月連続。サーキットブレーカーが敷かれた4月と5月は取引が少なく、その反動で6月から持ち直した。
 
 オレンジ・ティー・アンド・ティエによると、ここ数カ月、立地条件の良い、部屋数の多いHDBフラットの需要が強い。額は同じでもHDBフラットであれば、民間住宅より大きい住宅を買うことができるからだ。10月の最高額取引はビシャンのフラットで、約120万Sドル(約9,200万円)。
 
 プロップネクスによると、堅調な需要を背景に売却を計画しているフラット所有者が強気になっており、提示する希望売却価格が上昇している。

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