シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPゴルフ会員権が値上がり、売買も6月以降急増

社会

2020年10月30日

ゴルフ会員権が値上がり、売買も6月以降急増

 ゴルフ会員権が値上がりしており、社会・経済活動を制限するサーキットブレーカーが導入された3月以降、30%値上がりした例もある。経済は縮小しているが、会員権を購入できるだけの蓄えのある者には一般市民とは別の現実が展開しているようで、住宅購入、有価証券投資も衰えを見せない。
 
 会員権仲介大手ティー・アップ・エンタープライジズによると、9つの有力ゴルフクラブの会員権は過去10カ月間で平均13%値上がりした。
 
 3月以降で最も値上がりしたのはウォレン・ゴルフクラブとオーキッド・カントリークラブで30%。
金持ちクラブと呼ばれるセントーサ・ゴルフクラブとシンガポール・アイランド・カントリークラブはそれぞれ14%、12%の値上がりだった。
 
 会員権仲介も、第1四半期は21件、第2四半期は5件だったが、第3四半期は52件に急増した。別の仲介業者アクティブ・ゴルフでも売買は行動規制が緩和された6月以降、20%増加した。
 
 アクティブ・ゴルフのチュー取締役によると、外国旅行の停止、自宅勤務による余暇の増加、国内娯楽の少なさを背景にゴルフを始めた人もおり、会員権需要を押し上げた。
CIMBプライベート・バンキングのエコノミストによると、会員権を購入しているのは景気循環に一喜一憂しない、十分な蓄えのある人たちだという。

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