シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPマレーシアから電力を輸入へ、脱炭素が狙い

政治

2020年10月27日

マレーシアから電力を輸入へ、脱炭素が狙い

 シンガポールのチャン・チュンシン通産相は26日、シンガポール国際エネルギー週間(SIEW)開幕式で、マレーシアから試験的に電力を輸入する計画を明らかにした。再生可能エネルギーで生産された電力の比率を高めるのが狙い。シンガポールは域内のほかの国からも同様に電力を購入する方針だ。
 
 マレーシアから試験的に2年間、100メガワットの電力を輸入する意向で、来年3月末までにエネルギー市場監督庁が輸入に当たる業者の募集を開始する。来年末の輸入開始を希望している。送電には両国間に敷設されている海底電力網を利用する。
 
 シンガポールは発電燃料の95%を、化石燃料では最もクリーンとされる液化石油ガスに依存しているが、脱炭素を強めるため太陽光発電に力を入れている。
 
 しかし太陽光発電は途切れる時間帯があるため、より優れた蓄電システムの開発を目指す。このため、エネルギー市場監督庁(EMA)とケッペル・オフショア・アンド・マリーンはエンビジョン・デジタルを中心とする連合体に、洋上施設で利用できる蓄電システムの開発を委託した。
 
 SIEWでは出席者(200人)がウイルス感染しているかを調べるため、迅速抗原検査を採用している。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPマレーシアから電力を輸入へ、脱炭素が狙い