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社会

2020年10月23日

18年の慈善事業への寄付は10年来の29億ドル、今年は減少の可能性

 シンガポールの慈善コミッショナーが公表した2019年度報告書によると、18年の慈善事業への寄付額は前年比8%増の29億Sドル(約2,236億円)で、ここ10年で最高だった。コミッショナーのアン・ハクセン氏によると、教育・宗教・社会・福祉団体への寄付が増加した。
 
 ニュー・クリエーション教会への寄付は1億2,200万Sドル(約94億円)だった。同協会は毎年1億Sドル超の寄付を集めている。
 
 教育機関ではシンガポール国立大学(NUS)への寄付(3月期)は2億2,700万Sドル(約175億円)。しかし今年3月期は1億5,000万Sドル(約115億円)だった。
 
 昨年末時点で登録されている慈善受給団体は2,281者で、教会、寺院など宗教団体が半分近くを占めた。昨年の新規登録は21者と18年の40者を下回った。
 
 今年はウイルス禍による行動制限で寄付集めの行事が取り止めまたは延期されており、寄付額は減少が見込まれている。このため寄付集めにオンラインを利用するケースが増えており、セント・ジョンズ老人ホームは恒例の寄付集め晩餐会に代え、18日に仮想晩餐会を開いた。参加者は宅配の食事で会合を楽しんだ。

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