2020年10月9日
豪華客船によるクルーズを許可へ、寄港地はなし
シンガポール政府観光局(STB)はゲンティン・クルーズ・ラインズとロイヤル・カリビアン・インターナショナルの2社に、寄港地のない船旅の提供を許可した。開始は11月。利用できるのはシンガポール居住者で、定員の50%かそれ以下での運航となる。
新型ウイルスの感染拡大を予防するため、船会社、乗客とも厳しい規則の順守を求められる。規則はSTBが船級協会のDNV・GLとまとめた。
乗客は乗船前にウイルス検査を受ける。船上ではマスクを着用し、ほかの団体との距離を1メートル以上とる。団体の人数はウイルス向け現行規則が適用される。
客船運営会社は安全認証を取得しなければならず、船上のすべての場における換気の徹底で新鮮な空気を提供しなければならない。感染者が出た場合、感染者と濃厚接触者を隔離するなど緊急時対応も万全でなければならない。
STBのクルーズ担当者アニー・チャン氏は、船旅も適切な措置を講じれば、シンガポールで再開されたほかの活動より危険ということはないと述べた。
客船の旅に対し検査・認証制度を導入した国はまだ少なく、STBはシンガポール標準を東南アジアの船旅における標準にしたい考えだ。