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経済

2020年10月8日

シンガポールの億万長者は25人、域内では831人

 スイス系UBSとプライスウォーターハウスクーパース(PwC)は恒例の億万長者調査の結果を発表した。43市場2,186人の億万長者を調べたもので、資産合計は過去最高の10兆2,000億米ドルだった。
 
 アジア太平洋地域の億万長者は全体の38%に当たる831人で、資産は1人平均40億米ドル。UBSとPwCは3月6日から4月7日までの期間を調べ19年版としてまとめたが、今回は7月31日まで調査期間を延ばしたものを20年統計として別にまとめた。ウイルス禍の影響を考慮するためだ。
 
 シンガポールの億万長者は前回調査が22人で、今回は25人だった。19年統計では26人だったが、その後1人減少した。資産合計は4月までが11%増の791億米ドルだったが、20年統計では30%増の1,026億米ドルになった。世界的に株式市場が4月から7月にかけV字回復した結果だ。
 
 億万長者は資産の多くを上場株式で保有しており、テクノロジーや医療などウイルス禍の恩恵を受けた分野の株価上昇が資産増に貢献した。
 
 域内のテクノロジー、医療分野の億万長者は181人で、世界で最も高い割合で存在する。過去10年間でテクノロジー分野の億万長者の資産は5.7倍になったが、革新的技術の採用でやや遅れているとされる金融サービス分野の億万長者の資産は2.3倍の増加だった。
 
 域内の億万長者のうちたたき上げは81%を占めた。女性の億万長者は68人だった。中国は415人の億万長者のうち、たたき上げが98%。

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