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経済

2020年10月5日

パンデミックの影響で収入が減少、中華総商会が千社を調査

 新型コロナウイルス感染の世界的拡大(パンデミック)がシンガポール企業の売り上げ、海外進出計画に影響したことが中華総商会の調査で分かった。回答企業は会員企業1,000社で、ほとんどが中小企業。分野別では75%がサービス業に従事している。
 
 今年の売り上げが減少した、との回答率は80%。ビジネスモデルに深刻な影響があった、との回答は51%で、特に建設、小売り、医療・社会サービス、飲食サービス、観光・ホテルで影響が見られた。
 
 費用を賄うだけの現金収入がないと回答した企業が多く、顧客、債務者からの支払いも遅れが目立っているという。
 
 こうした危機を理由に、デジタル化を加速した企業の割合は56%で、新たな収入源を模索した企業の割合は62%だった。しかしデジタル化しようにも社内に知識がない、あるいは費用が掛かりすぎるとの問題も指摘された。調査は6月11日から8月6日にかけ行われた。
 
 オンライン業務による収入はほとんどなかった、との回答は50%に上り、オンライン収入は売上高の10%以下、との回答は20%だった。
 
 しかし社員保持率は高く、解雇に踏み切った企業は8%。賃下げ、時短勤務などの経費削減措置は行った。
 
 海外に進出したい、との回答は50%と昨年(60%)、一昨年(65%)を下回った。

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