2020年10月5日
コーヒーショップとホーカーセンターのトイレ改修、政府が資金援助
コーヒーショップとホーカーセンターのトイレの清潔度を上げるため、シンガポール環境庁(NEA)は2日、トイレを改修する経営者に、4万5,000Sドル(約348万円)を上限に費用の最大90%を助成する「トイレ改善プログラム」を開始した。
コーヒーショップの場合、喫煙コーナーを取り払う経営者には費用の90%を助成する。受動喫煙の害を失くし、快適な飲食環境にしてもらうためだ。
喫煙コーナーがないコーヒーショップは改修費用の70%(上限は3万5,000Sドル/約271万円)、喫煙コーナーを維持する経営者は費用の60%(同3万Sドル/約232万円)の助成を受けられる。
助成を受けトイレを改修した経営者は日々の掃除に加え、2週間に1度は念入りに掃除しなければならない。
シンガポール経営大学の調査によると、ホーカーセンターとコーヒーショップのトイレの衛生度は下がっており、特にコーヒーショップのトイレが汚いという。公衆衛生委員会のドシルバ委員長は、トイレを清潔に保つことは飲食環境の清潔度にかかわると指摘。「管理の行き届いていない、水にぬれた汚いトイレはウイルスの温床になりかねない」と述べた。
NEAは2022年3月末までトイレ改善プログラムを実施する。