2020年10月2日
民間住宅と中古HDBフラット価格指数、第3四半期は上昇
シンガポールでは景気後退にも関わらず、民間住宅価格指数と中古公営住宅(HDBフラット)価格指数が第3四半期に上昇した。同期には経済活動制限の解除第2段階が開始されており、制限が大幅に緩和され、はけ口を求めていた住宅購入意欲が噴出した。
都市再開発庁(URA)の統計によると、民間住宅価格指数は0.8%上昇した。第1四半期は1%の下落、第2四半期は0.3%の上昇で、1~9月では0.1%の上昇になった。
不動産仲介クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドによると、第3四半期の価格指数は2013年以来の高水準で、民間住宅に対する需要が底堅いことが示された。
しかし経済の先行きに不安があり、潜在需要も少しずつ満たされているため、第4四半期は需要の減少が予想されるという。
中古HDBフラットの価格指数は133.7で、前期より1.4%上昇した。第1四半期は横ばい、第2四半期は0.3%の上昇だった。
中古HDBフラット取引では過去最高額が更新された。カントンメント・ロードに面したピナクル@ダクストン(50階建て)の43~45階にある物件(床面積107平方メートル)で、価格は126万Sドル(約9,688万円)。賃借権の残余期間は約90年。ピナクルのフラットは100万Sドル(約7,689万円)超の取引が多い。